転職を成功させるために「転職エージェント」の利用を検討する人は少なくありません。しかし転職エージェントにはさまざまな種類が存在する上に、「転職サイト」との違いがわかりづらく混乱するケースが見られます。どのサービスを使えばよいのかと、選ぶのに苦労する人もいるのではないでしょうか。
当記事では、転職エージェントの選び方のコツとして「最低限押さえておきたい6つのコツ」や、転職エージェントを使う人についてまとめました。規模やタイプで分けた具体的な転職エージェントサービスや、転職エージェントをうまく使う方法も解説します。
適切な転職エージェントの選び方まとめ!転職サイトとの違いも
自分に合った転職エージェントを見つけるために、以下6つの「選び方のコツ」を参考にしてみてください。
- 大切なのはサービス内容以上に「担当者との相性」と知っておくこと
- 「総合型」と「特化型」の違いを確認しておくこと
- 転職エージェントごとの得意分野を見極めること
- 求人が必ず紹介されるわけではないと知っておくこと
- 1社に絞る前に2~3社ほどに複数登録してみること
- 転職サイトとの違いを確認しておくこと
順番に解説します。
転職エージェントの選び方:転職サイトとの違いを確認しておく
転職エージェントと転職サイトは同じように語られることが多いですが、実際のところサービス内容は大きく異なります。最大の違いは「求職者に担当者がつくか否か」という点です。
まず転職エージェントとは何か軽くおさらいしておきます。転職エージェントは、求職者1人ひとりに担当者(キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーなど)がつく転職サービスです。書類添削や面接対策、カウンセリングなどの支援を無料で受けられます。
一方、転職サイトに登録しても担当者はつきません。アドバイザー抜きの自分1人で転職活動を進めていきます。自分のタイミングで求人検索や応募をしたり、企業からのオファー待ったりが基本スタイルです。
代表的な転職サイトをみていきます。
- リクナビNEXT
- doda(エージェントサービスに申し込まない場合)
- マイナビ転職
- キャリア転職サイトtype、女の転職type
- エン転職 など
「別にサポートは必要ない」と思う人や「第三者の意見を取り入れたくない」という人、「担当者とのやり取りが面倒……」に思う人は、転職サイトへの登録がおすすめです。もちろん、転職サイトと転職エージェントの併用も問題ありません。
転職エージェントの選び方:サービス内容より「担当者との相性」
転職エージェントは各社、「〇〇業界の転職実績No.1」や「20代・30代向け」などさまざまな特徴を持っています。しかしサービスとの相性以上に、担当者との相性が転職成功率を左右します。選び方のコツとして、まずは担当者との相性を見極めることが大切です。
転職エージェントを使った転職活動は、原則として担当者とのマンツーマンで進みます。もし担当者と相性が合わなかったり、自社の利益を優先する担当者に当たったりすると、次のトラブルが発生する可能性があります。
- 「私の言うことが絶対だ」と求職者の希望や能力を無視したアドバイスを行う
- 求職者に合った求人でなく、とりあえず受かりそうな求人を大量に紹介する
- 返信が遅いせいで転職活動が滞る
- 入りたい業界や職種に関しての知識が低く、質問に答えてくれない
- やり取りごとにストレスが溜まり、スムーズな転職活動できなくなる など
逆に言えば腕の良いアドバイザーが担当してくれれば、求職者にぴったりの求人紹介や適切かつ専門的なアドバイスを受けられます。求職者の立場に立った親身なサポートを期待できるでしょう。
明らかにこちらの意見を聞かない担当者だった場合は、担当者の変更やほかサービスの利用を検討してください。
【転職エージェントQ&A】自社利益を優先する担当者ってどういうこと?
有料職業紹介事業である転職エージェントのビジネスモデルは、求職者を入社させた企業からの成功報酬(コンサルティングフィー)で成り立っています。こうした背景から、以下の理由で求職者の希望と違う求人を紹介する担当者がいます。
- 入社させる人を増やすほど成功報酬を受け取れる
- 転職サービスやアドバイザー個人の実績を増やせる(営業ノルマを達成できる)
大手人材会社である株式会社リクルートやパーソルキャリア株式会社が公表している成功報酬は、年間賃金の35%です。決して少ない金額ではありません。こうしたビジネスモデルの存在は頭に入れておくとよいでしょう。
【転職エージェントQ&A】担当者との相性が合わない場合は変更できる?
合わない担当者を変更したい場合は、問い合わせフォームやメール、電話などを利用して運営に変更を申し出ます。追加料金等は発生しません。
変更するときは、「次にどんな能力のアドバイザーに担当してほしいのか」について要望を出しておくのがおすすめです。「経理や法務などのバックオフィスに強い人がよい」「30代なので同じ年代の人に担当してもらいたい」などを具体的に伝えることで、希望に答えてくれる可能性が上がります。
転職エージェントの選び方:「総合型」と「特化型」の違いを確認しておくこと
転職エージェントは大きく分けると「総合型」と「特化型」の2種類に分かれます。サービスの違いを意識するのも選び方のコツです。
総合型とは特定の業界・職種に絞らず、幅広い種類の求人を取り扱う転職エージェントです。求人数が多く、あらゆる種類の案件を扱っています。大手のリクルートエージェントやdodaなどが当てはまります。
一方特化型とは、特定の業界や職種、地域への転職に支援範囲を絞った転職エージェントです。「IT関係特化」「1都3県への転職向け」「スタートアップに強い」などを謳うサービスが当てはまります。
特徴について簡単にまとめました。
総合型 | 特化型 | |
求人数 | 多め | 少なめ |
業界・職種の選択幅 | <さまざまな業界・職種あり | 特定の業界・職種に特化 |
アドバイザー | 平均的 | 特定の業界に関して高め |
おすすめできる人 | キャリアの選択幅を広げたい人 | 業界や職種がある程度決まっている人 |
転職エージェントの選び方:得意分野を見極めること
上記で解説した総合型と特化型という分類に加えて、転職エージェントごとの得意分野が詳細に分かれています。得意分野の見極めも選び方のコツの1つです。転職エージェントごとの得意分野として、例えば次の要素が挙げられます。
- 正社員未経験
- 高年収・ハイクラス
- 20代向け、30代向け、40代以上
- 女性
- 業界・職種特化 など
具体的なサービスを挙げると、同じ総合型で次の違いが見られます。
- リクルートエージェント:20万件以上の保有求人とあらゆる年齢層・職種の取り扱い
- doda:未経験向けが少なめで、経験者採用の求人が多め
- マイナビエージェント:20代が多く利用する転職エージェント
- type転職エージェント:東京、神奈川、千葉、埼玉中心 など
優れたサービスであっても、求職者の能力や希望とサービス内容が合わなければ求人を見つけるのは難しいです。登録する前に、どんな特徴を持つ転職エージェントなのかを事前にチェックしておきましょう。
転職エージェントの選び方:求人が必ず紹介されるわけではない
転職エージェントに登録したからといって、必ずしも求人が紹介されるわけではありません。登録者と保有求人との相性が悪かったり、希望企業の求人が出ていなかったりすると「今は紹介が難しい状態です」と連絡が来るケースがあります。
申し込めば必ず求人を紹介してくれますか? ご経験やご希望によりましては、企業より求人をお預かりできていないため、 求人のご紹介が難しい場合がございます。あらかじめご了承ください。 (引用:リクルートエージェント|ヘルプ) |
キャリアカウンセリングが提供できないという連絡が来ました。どうしたらいいですか? こちらは、ご案内をお送りした時点ではキャリアカウンセリングが提供できないというご連絡です。 新着求人も都度確認しておりますので、求人動向が変化し、キャリアカウンセリングが提供できるようになりましたら、改めてご連絡いたします。 (引用:doda|ヘルプ) |
求人が紹介されないときは、アドバイザーの質と一緒に「登録サービスと自分の経歴・スキルの相性」、「積極性を担当者にアピールできているか」などを見直す必要があります。
ネットでの口コミやSNSの書き込みだけで「このサービスは紹介してくれない」と安易に考えないことも、転職エージェントの選び方のコツといえるでしょう。
転職エージェントの選び方:1社に絞る前に2~3社ほどに複数登録する
転職エージェントを利用するときは、始めから1社に絞るのではなく2~3社に複数登録して使うことをおすすめします。理由は次のとおりです。
- 1社に絞るよりも多くの求人を確認できるから
- 複数の担当者からさまざまな業界情報を聞けるから
- 自分に合った担当者を探しやすいから
例えば総合型と専門型に1社ずつ登録しておけば、求人数や特化性といった部分でお互いの弱点を補うことが可能です。しかしやり取りやスケジュール調整の手間が増えるため、対応できる範囲を超えた数を登録するのは避けましょう。
最終的に「このエージェントを中心に使う!」を決めたら、その1社に絞るのもありです。取り扱い求人やサポート内容、担当者との相性を総合的に判断してください。
補足ですが、転職エージェントを掛け持ちすることに法的な問題や規約上の問題はありません。ただしスケジュールや応募求人のバッティングには注意します。自分だけでなく、転職エージェント同士や企業とのトラブルにつながるかもしれません。
本当に使うべき?転職エージェントの利用をおすすめする人
転職エージェントは便利なサービスではあるものの、転職希望者の全員が無理をしてまで使う必要はありません。「自分は転職エージェントを使うべきなのか」「転職サイトやほかの方法で探すほうがよいのか」の見極めが大切です。
ここでは1つの参考情報として、「転職エージェントの利用をおすすめする人」をまとめています。あくまで参考程度にご覧ください。
転職エージェントを使うべき人:初めての転職活動でわからないことが多い
初めての転職活動で失敗したくないと思う人は、転職エージェントでプロのサポートを受けることをおすすめします。
例えば働きながら転職活動を行う場合、自己分析を進めたり応募・面接スケジュールを調整したりを並行するのは労力がかかります。また履歴書の作成や面接練習なども考えなければなりません。知識不足や焦りから企業選びを間違える可能性もあります。
そこで転職エージェントにサポートを依頼することで、求職者は応募先の選定や面接対策に注力できる環境を整えられます。
転職エージェントを使うべき人:まだ転職する意思が固まっていない
「まだ転職する意思が固まっていないのに登録してもよいのか」と思われるかもしれませんが、むしろ「無料でカウンセリングしてもらえる」とポジティブに捉え、一度登録して相談に乗ってもらうのもありです。
自分1人で悩むより、転職や業界知識に精通したプロの話を聞くことで視界が開ける可能性があります。合わなければ退会すればよいだけの話です。このようなカウンセリングだけの利用も問題ありません。
ただし初回面談の設定や退会手続きに関する労力は考慮しておきましょう。
転職エージェントを使うべき人:日程調整や条件交渉が苦手
転職エージェントは応募企業とのやり取りを代行してくれるため、日程調整や条件交渉などのコミュニケーションが苦手な場合はサポートを利用するとよいでしょう。
代行をお願いする際は、アドバイザーへ自分の希望や意思をはっきり伝えることが大切です。
【タイプ別】転職エージェントの種類と特徴まとめ!具体的なサービスも紹介
転職エージェントの選び方を確認した後は、実際に転職エージェントごとの規模や特徴を見ながら使うサービスを選択します。求人数や年齢層、業界などの要素別にさまざまな強み・弱みがあるので、十分に考慮した上で選びましょう。
ここからは「どんな転職エージェントがあるのか」「具体的なサービスは何があるのか」について解説します。主に次のとおりです。
- 求人数・実績数が多い大手の転職エージェント
- 20代や第二新卒・既卒等向けの転職エージェント
- 30代以上のミドル層向けの転職エージェント
- 高年収・キャリアアップ志向向けの転職エージェント
- 女性特化の転職エージェント
- IT・Web関係の特化転職エージェント
- 管理部門(バックオフィス)・士業特化の転職エージェント
- 【補足】ヘッドハンティング型の転職サイトについて
- 【補足】フリーランスエージェントやクラウドソーシングについて
順番に概要とサービスをご紹介します。
求人数・実績数が高い大手の転職エージェント
よく電車広告やTV・WebCMで流れているのがこの大手転職エージェントです。抜群の知名度と大手人材系会社としてのノウハウを駆使したサービスが特徴です。
具体的にみていきましょう。
- 数万件~数十万件の圧倒的な求人数を保有している
- 業界・職種の選択幅が広い
- 長年の事業運営の実績や企業との太いパイプからくる信頼性が高い
- 地域限定や専門的な求人は特化型に比べて見つけづらい など
主なサービスをご紹介します。
転職エージェント名 | 概要 |
リクルートエージェント | ・求人数・転職実績No.1の転職エージェント ・あらゆる求職者におすすめ |
doda | ・リクルートエージェントに次ぐ規模の転職エージェント ・経験者向けの求人が揃っている |
パソナキャリア | ・大手人材会社パソナ運営の転職エージェント ・アドバイザーの親身なサポートが評判 |
マイナビエージェント | ・大手人材会社マイナビ運営の転職エージェント ・20代からの信頼が高い |
type転職エージェント | ・1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の求人が多い ・エンジニアや営業職転職にとくに強み |
「どのサービスがよいのかわからない」という場合や最初の1社として、大手転職エージェントを選ぶのはおすすめです。
20代や第二新卒・既卒等向けの転職エージェント
20代全般や、第二新卒・既卒・フリーターなどの若者をターゲットにした転職エージェントもあります。具体的な特徴は次のとおりです。
- 経験やスキルより将来性を重視した「ポテンシャル採用」の求人が多い
- 第二新卒や既卒、フリーター、ニートなどの正社員経験が浅い人向けの支援が受けられる
- キャリアアップや高年収は狙いにくい など
主なサービスをご紹介します。
転職エージェント名 | 概要 |
マイナビジョブ20’s | ・マイナビエージェントと同じ運営元の大手 ・より20代向けの特化した支援 |
ウズキャリ | ・アドバイザーが全員元第二新卒・既卒 ・平均サポート時間が20時間以上 |
ハタラクティブ | ・未経験から正社員への転職に特化したサポート ・内定率80.4%を記録 |
JAIC | ・集団研修で社会人の基礎を1から学べる ・書類選考なしで企業との面接に進める |
経歴やスキルに自信がない人や、若いうちから異業種へ飛び込みたい人におすすめです。
30代以上のミドル層向けの転職エージェント
30代、40代、50代といったミドル層向けの転職エージェントもあります。具体的な特徴は次のとおりです。
- 経験やスキルを考慮した経験者向けの求人が揃っている
- 管理能力や熟練スキルを生かしやすい
- 30代以上で正社員未経験の場合はマイナビエージェントやパソナキャリアがおすすめ
主なサービスをご紹介します。
転職エージェント名 | 概要 |
JACリクルートメント | ・30~50代向けの管理職や外資系企業の求人が揃っている ・年収600万円台のハイクラス案件が狙える |
ミドルの転職 | ・平均登録年齢45歳 ・保有求人数10万件以上 |
これまでの経歴を生かした、一歩上の転職を狙う際におすすめです。
高年収・キャリアアップ志向向けの転職エージェント
高年収やキャリアアップできる求人を中心に扱う、ハイクラス層向けの転職エージェントもあります。特徴は次のとおりです。
- 年収1,000万円以上の求人を狙える
- 管理職・役員・スタートアップ人材としての募集がある
- 能力がないと求人を紹介されない可能性がある
主なサービスをご紹介します。
転職エージェント名 | 概要 |
クライス&カンパニー | ・紹介求人は800万円以上のハイクラス求人 ・マネージャー以上の転職支援28年以上の実績 |
プロコミット | ・スタートアップ・ベンチャー企業への転職支援 ・受賞歴ありの優秀なキャリアコンサルタント在籍 |
ランスタッド | ・オランダ発・60年以上のグローバル人材サービス企業 ・外資系企業やベンチャー企業、海外勤務あり求人保有 |
大企業で上のポジションが埋まっていたり、中小企業でキャリアの限界を感じたりしている人は、上記の転職エージェントを使った転職がおすすめです。
女性特化の転職エージェント
転職エージェントの中には女性の転職支援に特化したサービスがあります。特徴は次のとおりです。
- 女性のキャリアアドバイザーが多数在籍している
- ライフスタイルに合わせた求人を提案してくれる
主なサービスをご紹介します。
名転職エージェント | 概要 |
type女性の転職エージェント | ・女性の転職支援18年以上 ・面接メイクアップサービスで身だしなみを学べる |
リブズパートナーズ | ・転職サイトリブズキャリアとしても利用可能 ・キャリアアップやスタートアップ企業を狙える |
IT・Web関係の特化転職エージェント
特化型の転職エージェントの中でも需要が高い、IT・Web関係の特化エージェントも存在します。主なサービスは次のとおりです。
転職エージェント名 | 概要 |
ワークポート | ・IT・Web系求人を中心にその他の業種・職種も取り扱い ・IT業界未経験者向けの転職エージェント |
Geekly(ギークリー) | ・特化型ながら10,000件以上の非公開求人保有 ・内定が出るまでの平均が約1ヶ月とスピード感ある転職 |
レバテックキャリア | ・ITエンジニアとデザイナー特化の転職エージェント ・プログラミング言語やエンジニアタイプ別に検索可能 |
管理部門(バックオフィス)・士業特化の転職エージェント
「需要が高くて転職難易度が高い」とされる、バックオフィス系や士業事務所系を専門に扱う転職エージェントも存在します。主なサービスは次のとおりです。
転職エージェント名 | 概要 |
スキフル | ・実務経験や資格などを持つ即戦力人材向けの転職エージェント ・バックオフィスのハイクラス転職支援 |
MS-Japan | ・管理部門や士業特化型エージェントとしての実績No.1 ・創業30年以上 |
【番外】キャリア志向の人にはヘッドハンティング型の転職サイトもおすすめ
転職エージェントとは違ったサービスですが、「もっと高年収を狙いたい」「マネージャー以上を目指したい」という場合は、ヘッドハンティング型の転職サイトの利用も選択肢の1つです。特徴は次のとおりです。
- 企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く
- 秘匿性が高い超ハイクラス求人に出会える可能性が高い
- スカウト後にすぐ面談や面接に進めるケースが多い
- 目に留まる能力やスキルがなければスカウトが届かない
- 原則としてアドバイザーの転職支援はない
主なサービスをご紹介します。
転職エージェント名 | 概要 |
ビズリーチ | ・日本最大級のヘッドハンティング型サービス |
キャリトレ | ・ビズリーチと同じ運営元の20代特化サービス |
キャリアカーバー | ・株式会社リクルート運営 |
iX転職 | ・パーソルキャリア株式会社運営 |
【副業・独立志向向け】フリーランスエージェントやクラウドソーシングについて
「まだ転職は考えていないけど副業をしたい」「会社員起業や独立を視野に入れている」という人向けのエージェントやクラウドソーシングサービスも存在します。業務委託型の案件を紹介しているので、副業や将来的な独立を考えている場合は、一度利用してみてください。
主なサービスをご紹介します。
サービス名 | 概要 |
レバテックフリーランス | IT・Web系のフリーランス案件が豊富 |
ミッドワークス | フリーランスエンジニア・デザイナー専門のエージェント |
フォスターフリーランス | ITエンジニアの案件を中心の取り扱い |
クラウドワークス | 日本最大級のクラウドソーシングサービス |
ランサーズ | クラウドワークスに並ぶ規模を持つクラウドソーシングサービス |
※クラウドワークスとランサーズはアドバイザーがつかない
なお副業として始める場合は、確定申告による税申告の方法を知っておかねばなりません。以下の記事にて申告や税金を学習するおすすめの書籍について解説しています。
登録後も大切!転職エージェントを最大限に使う4つのコツ
転職エージェントをうまく使うには、ただ登録してアドバイザーの指示に従うだけでは足りません。ここからは転職エージェントを最大限うまく使うための4つのコツをご紹介します。
転職エージェントを使うコツ:「マメな連絡」と「情熱」で担当を優先してもらうこと
「自社利益を優先する担当者ってどういうこと?」の見出しでも解説したとおり、転職エージェントのサポートはビジネスの一環であり、利益を上げる目的が大前提にあります。
つまり「この人はやる気がある」「すぐに転職できそう」と担当者から思われることで、ほかの求職者よりサポートを優先してくれる可能性があります。
具体的には次のことを意識しましょう。
- 最低でも1~2週間スパンで担当者と連絡を取り合う
- 「よいところがあればすぐに転職したい」と伝えておく
マメに連絡を取り合ったり転職に関する情熱を見せたりなど、積極的な姿勢を担当者に見せることをおすすめします。
転職エージェントを使うコツ:自分の希望・経歴・スキルは隠さずに伝えること
転職エージェントには、あらかじめ自分の希望や経歴、スキルを隠さず正直に伝えることが大切です。理由をみていきます。
- 気づかなかった強みや得意分野をアドバイザーが洗い出してくれるから
- 必要ないと思ったスキルが企業にとって貴重なスキルの可能性があるから
- 紹介求人と自分の希望・能力がうまくマッチングしないから
- 嘘がバレたときに担当者からの信頼が大きく落ちるから
もし隠したまま内定をもらって入社しても、その後の業務内容や業務負荷と合わず、「また転職したい…」と感じるかもしれません。転職活動ではネガティブな転職理由を面接時に話す以外は、正直になることが重要と言えます。
転職エージェントを使うコツ:転職サポートは遠慮なくガンガン使うこと
転職エージェントが提供する各種転職サポートは遠慮なく使いましょう。
第一に「自分の転職成功を叶えるため」が理由の大前提です。しかし転職エージェントにとっても転職成功が成果報酬につながることから、転職サポートを使って内定を勝ち取ってもらったほうがビジネス的にも嬉しいのです。
もし悩みや疑問点があれば遠慮なく質問し、書類添削や面接練習を希望する場合は自分が納得行くまで付き合ってもらうことをおすすめします。
転職エージェントを使うコツ:自分でも紹介された企業をリサーチすること
転職エージェントから紹介された企業については、自分でも業績や内部情報のリサーチを行うことが大切です。理由をみていきます。
- 求人票に載っている情報では内部情報や人間関係まではわからないから
- 「求職者の希望」ではなく「内定の出やすさ」を優先に紹介されている可能性があるから
- 転職エージェントが持つ情報と実態に差異がある可能性があるから
企業のリサーチを行う場合は、従業員の生の声や企業ならびに業界全体の業績などをチェックします。例えば次の方法が考えられます。
- 専門性の高いアドバイザーへ質問
- Openworkや転職会議、enLighthouseなどの企業口コミサイトチェック
- 従業員や企業のSNSチェック
- 有価証券報告書・決算短信の損益計算書や貸借対照表の読み解き
- ベンチャーキャピタルなどの投資状況の確認<
- 株価チェック など
あらゆるリサーチを試し、本当に応募してもよいのか確認しましょう。
適切な転職エージェントの選び方を知り転職を成功させよう!
今回ご紹介した転職エージェントの選び方のコツをあらためてまとめました。
- サービス内容以上に「担当者との相性」が大切な要素になる
- 「総合型」と「特化型」の転職エージェントがある
- 転職エージェントごとの得意分野を事前にリサーチしておく
- スムーズに求人を紹介されるために自分でも行動を起こす
- まずは2~3社の複数のサービスに登録してみる
- 自分1人で転職活動を進めたい場合は転職サイトを利用する
- 転職エージェントは初めて転職するときや転職サポートを受けたいときの利用がおすすめ
保有求人数や得意分野、アドバイザーの専門性は各社転職エージェント次第で異なります。まずは「大手」や「年齢層」、「特化業界・職種」といった属性でチェックし、自分に合いそうなサービスを探してみてください。
また適切な選び方を知るだけでなく、転職エージェントをうまく利用することも転職成功のためには重要です。「転職へのやる気を見せる」「経歴やスキルを正直に話す」「転職サポートは遠慮なく利用する」の3点を意識しましょう。