「転職面接の会場にメモを持ち込んでいいの?」
「面接中にメモを取るのはマナー違反?」
「WEB面接中にメモ(カンペ)を見るのはアリ?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、これから重要な面接が控えているという人に向け、下記を解説していきます。
- 面接会場にメモを持ち込むべきかどうか
- 面接中にメモをとるべきかどうか
- WEB面接でメモを見るのはアリかナシか
本記事を読むことで、面接中に知っておくべきマナーを押さえることができるため、面接官に好印象を与えることができます。
目の前の面接を乗り越え、その先にある内定をつかみ取りましょう。
転職面接にメモ帳を持ち込んでいいの?
企業から「メモの持ち込みは禁止です」という申し付けがない限り、メモの持ち込みは可能です。
基本的に持ち込みを禁止している企業はありませんから、バッグやスーツのポケットに入れておき、必要な時に取り出して利用すればよいでしょう。
ただし、荷物を待機場所に置いて面接会場に行く場合は、メモとペンも置いていくのが基本です。
バッグなどの手荷物を持って面接会場へ入る時のみ、メモの使用もOKだと思っておけば間違いはないでしょう。
転職面接中にメモを取っても良いの?
「面接中にメモを取ってもいいのかな?」と不安に思う人もいると思います。
面接中にメモを取ってよいかどうかは、時と場所によるというのが一般的な考え方です。
中には、「メモを取るべき場面」もありますので、以下にて詳しく見ていきましょう。
転職面接中にメモはできるだけ取らない方が良い
まず、集団面接・個人面接に限らず、「メモはできるだけ取らない方が良い」というのが一般的な考えであることを覚えておきましょう。
なぜなら、メモを取ることで面接官に無駄な時間をとらせてしまうことになるからです。
面接時間は限られた時間で行われることが多いですから、メモを取るという行動は遅延行為(マナー違反)になるという認識を持っておきましょう。
逆質問をした時もメモはとらなくてOK
逆質問をした際、「こちらから質問をしたのだから、面接官の回答はメモするべき」と思うかもしれませんが、必ずメモを取らなければいけないというマナーはありません。
また、逆質問というのは、「メモを取る取らない」ではなく、逆質問の内容から求職者の仕事に対する意識や志望度を確認しようとしているケースが多いです。
ですから、逆質問の回答をメモするよりは、その場に適した逆質問をすることの方が良いアピールになります。
勤務に関することや労働条件はメモを取ろう
ほとんどの場合においてメモを取る必要はありませんが、勤務に関することや労働条件についてはメモを取ったほうがよいです。
勤務に関することや労働条件を曖昧なままにしていると、今後選考が進んだ際に支障をきたす可能性があります。
ただし、「重要なことですのでメモを取らせていただいても良いでしょうか?」と一言ことわっておくことを忘れないようにましょう。
面接官に一言ことわっておくことで、丁寧な印象を与えることができ、「面接で話した労働条件をないがしろにすると疑われているのかも」と面接官を不安にさせることもありません。
勤務に関することや労働条件以外でも、自分が大切だと思った内容についてはメモをとってもOKです。ただ前述の通り、一言ことわっておくことを忘れないようにしましょう。
転職面接でメモを取る時に気を付けたいマナー
転職面接でメモを取る際に気を付けたいマナーは下記の通りです。
【メモを取るときのマナー】
- 面接官から質問されている時はメモをストップ
- 自分のメモを見ながら回答するのはNG
- ポケットに入るくらいのメモ帳だと好印象
ちょっとしたマナーを意識することで、他の面接者との差別化にもつながります。加えて、「丁寧さ」「熱意」のアピールにもなりますので、ぜひ意識してみてください。
以下にて、詳しく見ていきましょう。
面接官から質問されている時はメモをストップ
面接官から質問をされているときはメモをストップしましょう。
質問をされている時にメモを取ってしまうと面接官は、
- 面接に集中していない
- 面接にかかる時間が増えてしまう
という風に考えるため、結果的にマイナス印象につながってしまいます。
中には、「メモを取るくらい熱意のある人なんだな」と考える面接官もいるかもしれませんが、かなり稀であると思っておきましょう。
そもそも面接は、対話することを目的としています。
ですから、熱心にメモを取るよりも、面接官の目をしっかり見て話したり、面接官の質問に的確な回答をしたりする方が、必ずと言っても良いほど好印象につながります。
自分のメモを見ながら回答するのはNG
自分のメモを見ながら回答するのもNGだと思っておいてください。
メモを見ながら話せばスムーズな回答はできるでしょう。しかし、前述の通り、面接することの本質は「対話すること」です。
メモを見ながら回答するという行為は、あらかじめ用意されていた台本を読んでいるだけであるため、対話とは程遠いところにあります。
さらに、メモを見ながらの回答は、
【メモを見ながら回答するデメリット】
- その場で回答を考える力がない
- 自分に関する情報をすらも覚えていない
- コミュニケーションスキルに自信を持っていない
などといったネガティブな印象を面接官に与えかねません。
どうしても面接での回答に不安があるという人は、事前に回答を用意しておき、面接の前に何度も復唱して覚えるようにしましょう。
万全の準備を整えておけば面接に対する自信も高まるため、面接官に与える印象も良くなるはずです。
転職面接ではポケットに入るくらいのメモ帳だと好印象
面接会場に持ち込むメモ帳の大きさは、ポケットに入る程度のものがおすすめです。
メモ帳が小さすぎると「勤務条件」「労働に関する情報」など、重要な情報を書き留められない可能性があります。逆にメモ帳が大きすぎると、バッグの中からスムーズに取り出しにくくなるため、面接官の時間を奪うことにつながりかねません。
ポケットに入るくらいのメモ帳であれば、スムーズにポケットから取り出せるため、面接官にスマートな印象を与えることができます。
面接で使用するメモ帳を選ぶ際のポイントは下記の通りです。
【おすすめのメモ帳】
- 清潔感がありシンプルな色と形をしていること
- カレンダー付きのメモ帳(次回の予定をその場で記入できるため)
- スーツの胸部分にある裏ポケットに入る程度の大きさであること
- ボロボロ過ぎたりキレイ過ぎたりしないこと
上記のポイントを押さえ、面接の目的に合ったメモ帳を選びましょう。
転職面接で面接官がメモを取らないのは良いサイン?悪いサイン?
結論を言いますと、面接官がメモを取らないのは良いサインでも悪いサインでもありません
ですから、「面接官が自分の話をメモしてくれなかったから不採用だろう」などと不安に思う必要もないです。
面接官がメモを取っている理由として考えられるのは、
- 履歴書と書いていることが異なっていたため
- 会社が事前に用意しているチェックシートを記入しているため
などといったことです。
基本的には「求職者との会話に集中したい」と考えている面接官が多いため、メモを取らないケースが多い傾向にあります。
また、上述したケース以外で面接官がメモを取っていたとしても、良いことを書いているのか悪いことを書いているのかを判断することはできません。
したがって、面接中は面接官がメモをしているかいないかに一喜一憂するのではなく、面接に集中するべきだといえます。
では、転職面接での良いサイン悪いサインとは、どのような点にあるのでしょうか。
以下にて、
- 転職面接での良いサイン
- 転職面接での悪いサイン
を紹介していきます。
転職面接での良いサイン
転職面接での良いサインは下記の通りです。
【面接での良いサイン】
- 面接の時間が長い
- 面接官が褒めてくれる
- 面接官からの質問が多い
- 次回の選考についての話がでる
- 入社後について具体的な話がでる
- 並行している選考について聞かれる
上記のようなサインが出れば、基本的に面接官から印象は良いと思ってOKです。
特に、「次回の選考についての話が出る」「面接官からの質問が多い」などは良いサインである可能性が高い傾向にあります。
ただし、良いサインが出たからといって油断するのではなく、より気を引き締めて面接に集中することが大切です。
転職面接での悪いサイン
転職面接での悪いサインは下記の通りです。
【面接での悪いサイン】
- 定番の質問だけで終わる
- 面接の時間が極端に短い
- 面接官と話があまり噛み合わない
- 業務内容についての説明がほとんど
上記のようなサインが出た場合は、面接官からの印象があまり良くないと思っておきましょう。
しかし、悪いサインが出たからといって必ずしも不採用になるとは限りません。なぜなら、求職者を一人採用するかしないかを決める決裁権は、一人の面接官が持っているものではないからです。
面接で悪いサインが出たとしても、次の面接につながる可能性はありますし、次の面接で挽回できるチャンスもあります。
「絶対に不採用だ…」と肩を落とすのではなく、次回に備えての対策を行っておきましょう。
WEB面接でメモ(カンペ)を見るのはアリ?
今やWEB面接も選考の主流になり、導入する企業もかなり増えてきています。
そんな中、「WEB面接中にメモを見ながら話すのはアリなのか?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
以下では、
- WEB面接中にメモを見ない方が良い理由
- メモを見ながら話す際の注意点
について見ていきます。
WEB面接でメモを見るのはおすすめしません
WEB面接でメモを見ながら回答するのはおすすめしません。
なぜなら、面接官はWEB面接であっても、対面での面接と同じように対応して欲しいと思っているからです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、WEB面接は一気に広がりを見せました。しかし一方で、「WEB面接は導入しない」という企業もあります。
WEB面接を導入したくない企業というのは、「対面でないと求職者のコミュニケーションスキルを図れない」 「WEB面接だと求職者の雰囲気が分かりづらい」という風に考えています。
WEB面接を導入した企業も、同じようなことに懸念を抱いていることでしょう。
つまり企業は、「WEB面接だからといってメモを見たり対応を変えたりするのではなく、できるだけ対面での面接と同じようにしてほしい」と考えているのです。
こういった面接官の意図にそぐわないやり方をしてしまうと、必ずと言って良いほどマイナスな印象につながってしまいます。
したがって、WEB面接・対面面接どちらであっても、メモを見ながら回答するのはおすすめできません。
とはいえ、面接の内容によっては、面接官から「見ても大丈夫ですよ」と言われることもありますので、その場に適した対応を取ることが大切です。
転職面接でメモを見ながらしゃべると熱意が伝わりにくい
メモを見ながら喋ることは「熱意が伝わりにくい」というデメリットもあります。
どれだけ面接の準備を行っていたとしても、面接官に熱意が伝わらなければ意味がないと言っても過言ではありません。
さらには、面接官に熱意を伝えるために効果的である、
- 面接官の目を見て話す
- 手を使ってジェスチャーをする
などといったテクニックが使えないというデメリットもあります。
このように、メモを見ながら喋るというのは、デメリットこそあれどメリットがほとんどありません。
事前の打ち合わせで面接官から「メモを見ながらでも大丈夫です」という一言がない限りは、メモなしで臨んだ方がよいと言えるでしょう。
転職面接でメモを見ながら話す際は一言添えよう
転職面接でどうしてもメモを見ながら話したいという人は、面接官に「メモを見ても良いですか?」と一言添えるようにしましょう。
また、緊張しすぎて真っ白になってしまった場合は、素直に「緊張で伝えたかったことを失念してしまったので、少しだけメモを見てもよいでしょうか?」と伝えればそこまで悪い印象を与えることもありません。
メモを見て気持ちを落ち着かせ、改めて面接官の目を見て話し始めれば、「失礼のないコミュニケーションをとれる人だな」という良い印象につながる可能性もあるでしょう。
転職面接中のメモは状況によって使い分ける
転職面接中のメモは、状況によって使い分けることが大切です。
記事中でも「基本的にメモを取る必要はない」と述べましたが、場合によっては取る必要が生まれるケースもあります。
したがって、「面接に臨む際は必ずメモ帳を持っておき、いつでもメモできる用意をしておきつつも、基本的には使用しない」という考えを持っておけばOKです。
メモを持っていないと不都合なことも多いため、まだ持っていないという人は面接の前に用意しておきましょう。