人事・労務

ブラック企業の見分け方は転職成功のコツ?求人票・面接ごとに見分け方を解説!

ブラック企業の見分け方は転職成功のコツ?求人票・面接ごとに見分け方を解説!

「ブラック企業とホワイト企業の見分け方って?」

「次の転職はブラック企業に転職したくない…」

このようにお考えではありませんか?

本記事では、これから転職をお考えの人に向け、下記を紹介していきます。

  • ブラック企業によくある3つの特徴
  • 求人票や説明会で分かるブラック企業の特徴
  • ホワイト企業とブラック企業の違い

などを紹介していきます。ブラック企業とホワイト企業の違いを理解しておけば、転職活動も有利に進められます。ブラック企業の見分け方を押さえておき、失敗のない選択を行いましょう。

 

  1. ブラック企業をどう見分ける?よくある3つの特徴
    1. ブラック企業を見分けるポイント:新卒人気が高く派手な業界
    2. ブラック企業を見分けるポイント:上下関係が厳しく体育会系のノリが強い
    3. ブラック企業を見分けるポイント:休日が少なく有給がほぼ取れない
  2. ブラック企業を面接で見分ける3つのポイント
    1. ブラック企業を面接で見分けるコツ:1.雑談するだけで終わる
    2. ブラック企業を面接で見分けるコツ:2.労働条件の説明を曖昧にしている
    3. ブラック企業を面接で見分けるコツ:3.面接中や終わった後に内定を匂わす
  3. ブラック企業を説明会で見分ける3つのポイント
    1. ブラック企業を説明会で見分けるコツ:1.会場が会社ではない
    2. ブラック企業を説明会で見分けるコツ:2.現場社員が会場にいない
    3. ブラック企業を説明会で見分けるコツ:3.精神論でゴリ押ししようとしている
  4. ブラック企業を求人票で見分ける3つのポイント
    1. ブラック企業を求人票で見分けるコツ:1.同業他社に比べて給与が高すぎる
    2. ブラック企業を求人票で見分けるコツ:2.求職者ウケの良いキャッチコピーを使っている
    3. ブラック企業を求人票で見分けるコツ:3.社長のメッセージが熱すぎる
  5. 厚労省に公表されているブラック企業はほんの一部
  6. 【更に詳しく】ブラック企業を見分ける5つの方法
    1. ブラック企業を見分ける方法:1.離職率の確認は必須
    2. ブラック企業を見分ける方法:2.ホームページなどから社長の経歴をチェック
    3. ブラック企業を見分ける方法:3.資本金が100%会社の出資になっている
    4. ブラック企業を見分ける方法:4.給与形態が「みなし残業」になっていないか
    5. ブラック企業を見分ける方法:5.採用人数の比率をチェック
  7. ホワイト企業の分かりやすい特徴
    1. 完全週休二日制はもちろん祝日も休み
    2. 同業他社に比べて福利厚生が充実している
    3. 教育と研修に力を入れている
  8. 求人票を見れば一目瞭然!ホワイト企業とブラック企業の違い
    1. ホワイト企業は離職率や平均勤続年数などのデータを公開している
    2. ホワイト企業は残業時間や残業代がハッキリしている
    3. ホワイト企業は求人がたまにしか出ない
  9. ブラック企業を見分けるには情報収集がカギ

ブラック企業をどう見分ける?よくある3つの特徴

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ブラック企業によくある3つの特徴は下記の通りです。

  • 新卒人気が高く派手な業界
  • 上下関係が厳しく体育会系のノリが強い
  • 休日が少なく有給がほぼ取れない

以下では、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

 

ブラック企業を見分けるポイント:新卒人気が高く派手な業界

ブラック企業は新卒からの人気が高い派手な業界に多い特徴があります。

新卒人気の高い派手な業界は下記のような業界です。

  • 旅行
  • 出版
  • IT全般
  • 大手代理店
  • ウエディングプランナー

これらの業界は派手に見えるため、新卒からの人気がかなり高いです。人気の高い業界は、求人に困らないため、人材を丁重に扱わない企業が多い傾向にあります。そのため、人気の高い業界ほど慎重に企業選びをする必要があるのです。

 

ブラック企業を見分けるポイント:上下関係が厳しく体育会系のノリが強い

ブラック企業は上下関係が厳しく、体育会系のノリが強いという特徴もあります。

体育会系のノリが強くなるのは、若手社員が中心となっているからです。そして、若手社員が中心になっているということは、 中堅社員が少ないということを意味していますから、離職率が高いことを表しているのです。

加えて、そういった会社はワンマン社長が経営する会社に多いため、転職を希望する際は細部までチェックするようにしましょう。

 

ブラック企業を見分けるポイント:休日が少なく有給がほぼ取れない

ブラック企業は休日が少なく、有給がほぼ取れません。

また、平日で仕事が終わらないため、仕方なく土曜出勤することになります。

土曜日に出勤している人が多いと「自分も出勤しないと申し訳ないな」という気持ちになり、いやが応でも出勤することになるのです。

ブラック企業を面接で見分ける3つのポイント

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入社後、ブラック企業だと分かったときにはすでに手遅れです。できることなら面接の時点でブラック企業であるかどうかを見極めたいと思いませんか?

面接で分かる、ブラック企業に多い特徴は下記の通りです。

  • 雑談するだけで終わる
  • 労働条件の説明を曖昧にしている
  • 面接中や終わった後に内定をにおわす

それぞれの特徴を押さえておけば、面接でブラック企業であるかどうかを見分けることができます。以下にて詳しく見ていきましょう。

 

ブラック企業を面接で見分けるコツ:1.雑談するだけで終わる

雑談するだけで面接が終わったという場合は注意しましょう。

なぜならブラック企業は「とりあえず人がいればOK」という風に考えているからです。 そのため、求職者のスキルや性格などをチェックするためのプロセスを重要視せず、会話するだけで面接を終わらせます。

また、ブラック企業は、雑談のみで面接を終わらせることで、「他の企業の面接と違ってアットホームで雰囲気がいいな」という錯覚を起こさせようとします。これはブラック企業がよくやる手口なので注意しておきましょう。

 

ブラック企業を面接で見分けるコツ:2.労働条件の説明を曖昧にしている

労働条件の説明を曖昧にしている会社は、ブラック企業である可能性が高い傾向にあります。

なぜなら、仕事内容や就業規則などを具体的に答えてしまうと、ブラック企業であることをバラすことになるからです。

ですから、月の残業時間や労働環境などについて質問をした際、明確な回答が返ってこない場合は注意しましょう。

 

ブラック企業を面接で見分けるコツ:3.面接中や終わった後に内定を匂わす

面接中や面接が終わった後、すぐに内定を匂わすような会社は要注意です。

特に、たった一回の面接の後すぐに内定を出そうとする企業は、ブラック企業の可能性が極めて高いと思っておいてください。なぜなら、ブラック企業は常に人手不足であるため、すぐにでも新しい人材が欲しいと考えているからです。

中には、求職者に考える時間を与えないためにすぐ内定を出しているという企業も存在します。

 

ブラック企業を説明会で見分ける3つのポイント

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説明会で下記3つの特徴に当てはまる企業には要注意です。

  • 説明会の会場が会社ではない
  • 現場で働いている社員が会場にいない
  • 精神論でゴリ押ししようとしている

これらの特徴にあてはまる場合は「ブラック企業かも?」と疑った方がよいです。以下にて、詳しく見ていきましょう。

 

ブラック企業を説明会で見分けるコツ:1.会場が会社ではない

面接会場が会社ではなく、貸し会議室やホテルなどで行われている場合はブラック企業の可能性が高まります。

なぜなら、会社のオフィスで説明会をすると、労働環境の悪さを求職者に伝えてしまうことになるからです。

在籍している従業員が多い企業であれば会場を別に用意することもありますが、20~30人程度の従業員を抱える企業がホテルなどを面接会場にしている場合は注意しましょう。

 

ブラック企業を説明会で見分けるコツ:2.現場社員が会場にいない

「現場で働いている社員が説明会にいない」という場合もブラック企業を疑いましょう。これは、現場で働いている社員が面接会場に来てしまうと、労働環境の悪さを露呈することにつながるからです。

また、現場の社員が会場に来ていたとしても、全員が若手社員である場合は、ブラック企業の可能性があります。なぜなら、そういった企業は離職率が高く、勤続年数の長い中堅社員がいないからです。

 

ブラック企業を説明会で見分けるコツ:3.精神論でゴリ押ししようとしている

ブラック企業の説明会は、精神論や抽象的な表現が多いです。特に、事業内容や仕事内容などを詳しく説明せず、精神論をゴリ押ししている企業には注意しましょう。

ブラック企業は、高いスキルを持つ人ではなく、タフな労働環境に耐えられる人を求めています。そのため、事業内容や仕事内容よりも精神論に共感してくれる人を集めようとしているのです。

 

ブラック企業を求人票で見分ける3つのポイント

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リクナビやマイナビに掲載されている求人票をチェックし、下記2つの特徴に当てはまった場合は注意が必要です。

  1. 同業他社に比べて給与が高すぎる
  2. 求職者ウケの良いキャッチコピーを使っている
  3. 社長のメッセージが熱すぎる

それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

 

ブラック企業を求人票で見分けるコツ:1.同業他社に比べて給与が高すぎる

求人票に記載されている給与が、同業他社と比べて高すぎる場合は注意しましょう。

ブラック企業は高い給料で人を集め、長時間労働を強いる傾向にあるからです。また、実際は高いノルマを達成した人のみに支給される金額を記載している可能性もあります。

給与の基準がイマイチ分からない人は、同業他社を比べてみることで判断しやすくなるでしょう。

ちなみに、「給与は低いけど実はホワイト企業だった」という可能性もあるため、給与の高さだけを見て就活するのはあまり得策でないといえます。

 

ブラック企業を求人票で見分けるコツ:2.求職者ウケの良いキャッチコピーを使っている

求人票で求職者ウケの良いキャッチコピーを使っている企業にも注意です。

ブラック企業は人材の確保に苦労しているため、求人票でキャッチーなワードを使う傾向にあります。

たとえば、「アットホームな職場です」「起業したい人歓迎!」というようなキャッチコピーには注意しましょう。

 

ブラック企業を求人票で見分けるコツ:3.社長のメッセージが熱すぎる

求人票に記載されている「社長からのメッセージ」が熱過ぎたり、独特過ぎたりする場合はワンマン経営をしているブラック企業の可能性が高くなります。特に、創設して間もないベンチャー企業の場合は要注意です。

「社長からのメッセージが独特すぎるからと言って一概にはブラック企業だと言えないのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし、自分の仕事に対する思いだけを述べ、社員への配慮に欠けるメッセージを記載しているような社長は、ワンマン経営をしている可能性が高いと言わざるを得ません。

 

厚労省に公表されているブラック企業はほんの一部

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厚生労働省は定期的に「ブラック企業リスト」を公表していますが、全体の割合からするとほんの一部に過ぎません。

ブラック企業リストに載っている企業は主に、法令を遵守していなかったことを理由に記載されています。しかし世の中には、表面上は法律に違反していなくとも、長時間労働を従業員に強いている企業はたくさん存在しています。

ですから、転職をする際は自分で情報収集を行い、ブラック企業を見分けることが非常に重要になるのです。

【更に詳しく】ブラック企業を見分ける5つの方法

ブラック企業を見分ける方法は下記5つの通りです。

  • 離職率の確認は必須
  • ホームページなどから社長の経歴をチェック
  • 資本金が100%会社の出資になっている
  • 給与形態が「みなし残業」になっていないか
  • 採用人数の比率をチェック

以下では、それぞれの見分け方について詳しく解説していきます。

 

ブラック企業を見分ける方法:1.離職率の確認は必須

ブラック企業を見分けるにあたり、会社の離職率を確認するのは必須です。

離職率の高い企業は高確率でブラック企業だと思っておきましょう。

ただし、離職率は本来「1年間の間に何人の社員が退職しているのか」を表す数値なのですが、企業によっては、離職率を低く見せるために「3ヵ月以内に退職した人」を母数にして換算しているとこもあります。そのため、離職率を見る際は対象としている期間にも注目する必要があるのです。

また、企業によっては離職率を公表していない場合もあるので、転職エージェントなどを利用して、正しいデータを把握するようにしましょう。

離職率は人件費の算出に必須となる項目であるため、企業側が把握していないということはありえません。ですから、離職率を公表していない企業はブラック企業である可能性が高くなります。

 

ブラック企業を見分ける方法:2.ホームページなどから社長の経歴をチェック

ホームページは会社の顔であるため、企業に関する色々な情報が載っています。その中でも、社長の経歴チェックは欠かせません。

たとえば、社長の経歴を見て、ブラック企業で務めていた経験があったり、過酷な労働環境で働いていたりすることが見受けられた場合は注意が必要です。

なぜなら、社長の起業するまでの経歴が、そのまま会社の経営方針に反映されている可能性が高いからです。

たとえば、「稼ぎたいならたくさん働いて当たり前」「ブラック企業で耐え忍ぶことで栄光をつかめる」などといった考えを持っていてもおかしくはないでしょう。

また、創立して間もないベンチャー企業の社長は、「利益を上げたい」という思いが何よりも強いため、人件費や社員の給与に対してかなりシビアになっています。特に社長の年齢が若い場合は注意してください。

 

ブラック企業を見分ける方法:3.資本金が100%会社の出資になっている

ホームページを確認して資本金が100%会社の資本だった場合、ブラック企業である可能性があります。

他資本や他株が入ると、

  • 出資してもらった人の意見を会社に反映させる必要が出てくる
  • 労働環境が悪いのを放置することができなくなる

など、経営者にとって不都合なことが多くなります。また、このようなことを不都合だと思う会社は、ただ会社(自分)の利益を守るためだけに経営をしているリスクがあるのです。

このように、ホームページはブラック企業であるかどうかを読み取れるポイントは多いため、気になる企業があったらまず会社のホームページをチェックしてみるとよいでしょう。

 

ブラック企業を見分ける方法:4.給与形態が「みなし残業」になっていないか

給与形態が「みなし残業」になっている場合は注意してください。

みなし残業とは 、会社側が、「○時間働いているということを定めた(固定した)上で給与を支払う」という給与形態の一種です。この制度は、外に出ることが多く、時給換算が難しい営業職に対して適用しているケースが多いです。

従業員の人からしてみれば、「みなし残業でも実質的な労働時間が8時間を超えていれば問題なのでは?」と考えるのが当然です。しかし法律には、「1日の法定労働時間を超過している場合でも、企業が定める労働時間があるのであれば問題ない」という規定があります。

つまり、みなし残業で働いている営業マンは、外回りの営業で6時間、社内の業務で5時間働いたとしても、会社が定めた労働時間が8時間であれば、1日の労働時間は8時間だとみなされるのです。

ブラック企業はこのような規定を悪いように活用し、1日10時間15時間の労働を強いた上で、残業代を支払わないというやり方をしています。

 

ブラック企業を見分ける方法:5.採用人数の比率をチェック

採用人数の比率もチェックしておきましょう。

本来、新卒採用は教育にかかる工数を考慮し、既存従業員の2割程度が理想とされています。全体の社員が30名だとした場合、6名程度の新卒採用が理想だということです。

この理想的な比率を無視して新卒採用をしている企業には注意しましょう。

比率を無視してまで新卒を採用しなければいけないのは言うまでもなく、離職率が高いからです。

また、8:2の比率を無視している企業は、全体を見ても若手社員が中心となっているケースが多い傾向にあります。たまに、「平均年齢の若さ」をキャッチコピーにする企業がありますが、それ自体が「離職率の高さ」を物語っている可能性もあるため、十分に注意しましょう。

 

ホワイト企業の分かりやすい特徴

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これまでは、ブラック企業の見分け方や注意点などを紹介してきました。では、ホワイト企業にはどのような特徴があるのでしょうか。

ホワイト企業によくある特徴は下記の通りとなっています。

  • 完全週休二日制はもちろん祝日も休み
  • 同業他社に比べて福利厚生が充実している
  • 教育と研修に力を入れている

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

 

完全週休二日制はもちろん祝日も休み

ホワイト企業は、完全週休二日制を導入していることはもちろん、祝日もしっかりと休みにしています。

ブラック企業の場合、求人票や募集要項には「完全週休二日制」「祝日休み」と書きつつ、実際はそうではないというケースが多いので注意しましょう。

本当に完全週休二日制を導入しているかどうかを知るためには、説明会や面接などで実際に聞くしかありません。

しかし、土曜日出勤のある会社の人事や社員に「祝日や土日は休みなんでしょうか?」と聞くと「仕事に対する意欲が低い」と思われる可能性があります。ですから、「平日で終わらなかった仕事を土日にすることはできるのでしょうか?」というような聞き方をしましょう。

 

同業他社に比べて福利厚生が充実している

ホワイト企業は給与や休みだけではなく、福利厚生という形でも従業員に還元しています。

たとえば、ブラック企業があまりやっていない、ホワイト企業ならではの福利厚生は下記の通りです。

  • 充実した家賃手当などの各種手当
  • 他企業と提携することで可能となっているサービス(ジムや割引など)の導入

このように、給与以外の手当が多いのもホワイト企業の特徴です。

 

教育と研修に力を入れている

ホワイト企業は教育と研修に力を入れています。

なぜなら、ホワイト企業は従業員の長期雇用を前提としているからです。

ブラック企業は「人材を使い捨てしても問題ない」という考えを持っていたり、長期的な雇用を前提としていなかったりするため、教育や研修にコストをかけていません。

しかし、ホワイト企業は福利厚生や教育など、従業員のためになるコストを惜しまないため、次々に好循環が生まれ、ますますホワイト企業になっていくのです。

 

求人票を見れば一目瞭然!ホワイト企業とブラック企業の違い

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求人票を見るだけで分かる、ホワイト企業とブラック企業の違いは下記の通りです。

  • ホワイト企業は離職率や平均勤続年数などのデータを公開している
  • ホワイト企業は残業時間や残業代がハッキリしている
  • ホワイト企業は求人がたまにしか出ない

以下では、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。

 

ホワイト企業は離職率や平均勤続年数などのデータを公開している

ホワイト企業は、離職率や平均勤続年数などのデータを必ずと言ってよいほど公開しています。この点は、ブラック企業とホワイト企業を見分けやすい最も大きな特徴であると言えるでしょう。

ホワイト企業がホワイトだと言われる理由は、

  • 平均勤続年数が高い
  • 離職する人が少ない

という点にあります。そして、平均勤続年数が長いホワイト企業は「長く働いてもらえる環境を用意するのは当然」と思っていますから、休みや福利厚生なども充実しているのです。

逆にブラック企業は、平均勤続年数や離職率を出すことで労働環境の悪さを露呈することにつながります。

そのため、ホワイト企業ほど平均勤続年数や離職率を積極的に公開し、ブラック企業ほど公開しないという傾向があるのです。

ちなみに、「気になる企業があるけど、求人票やホームページを見ても平均勤続年数や離職率のデータが公開されていない」という場合は、転職エージェントなど外部の機関を利用して情報を収集しましょう。

 

ホワイト企業は残業時間や残業代がハッキリしている

ホワイト企業はブラック企業と違い、残業時間や残業代がハッキリとしています。

ブラック企業は、労働環境の悪さを隠すために待遇や労働環境について曖昧な説明をすることが多いです。しかし、ホワイト企業は逆に「労働環境の良さをアピールするチャンス」と捉えているため明確でハッキリとした説明を行います。

ホワイト企業は「○時から1分超えるごとに○○円支払う」というところまで決まっていることが多いです。一方、ブラック企業は残業代を固定にしているケースが多いため、気になる企業があったら明確な説明を求めるようにしましょう。

 

ホワイト企業は求人がたまにしか出ない

ホワイト企業はたまにしか求人が出ません。ホワイト企業は労働環境が整っているため、なかなか欠員が生まれないのです。

また、ホワイト企業の求人は転職エージェントなどが積極的に紹介するため、掲載期間も非常に短いです。一方、ブラック企業は離職率が高いため、ほぼ年間を通じて求人を掲載しています。

転職サイトなどを見て「ずっと同じ企業が掲載されているな」と感じたら、それはブラック企業である可能性が高いです。

ホワイト企業の求人はなかなか出てこないため、常に求人をチェックしておく必要があるでしょう。

 

ブラック企業を見分けるには情報収集がカギ

ブラック企業は労働環境に関連するデータをあまり公開していませんが、ホワイト企業は労働環境に関連するデータを積極的に公開しています。求職者は、これからのデータをいかに収集できるかが就活成功のカギになるといえるでしょう。

ただ、離職率や平均勤続年数などのデータが公開されていないからといってブラック企業だと断定することはできませんし、ホワイト企業があえてデータを公開していないケースもあります。

ですから、ブラック企業かホワイト企業かを見極めたい場合は、Webだけではなく、転職エージェントを積極的に利用することが大切です。よりたくさんのところから情報を集め、失敗のない転職活動を行いましょう。

Back Office Magazine
ライター山田
記事の作成者 山田
専業ライター

キャリアアドバイザー、マーケターなどの仕事経験を経て、現在はライター兼メディアコンサルとして活動中。都会に翻弄されっぱなしのかっぺですが、この実態のない大都会を、いつか見返してやろうと奮闘しています。https://twitter.com/0304_yamaktm

Back Office Magazine編集部
記事の監修者 Back Office Magazine編集部
hiqers株式会社

士業と管理部門の存在価値をアップデートするメディア「Back Office Magazine」の編集チームです。明日からすぐに生かせるノウハウや、現場で戦う人の声など、ここでしか読めない情報を提供。士業・管理部門の方が集う場を作るとともに、その存在価値を広く世に伝え続けます。

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