人事・労務

転職面接の流れとは?よくある質問と当日までに準備するべき5つのこと

転職面接の流れとは?よくある質問と当日までに準備するべき5つのこと

「転職面接で用意しておくことって何?」

「転職面接ってどんな流れで行われるの?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、転職面接が控えている人に向け、以下を紹介していきます。

  • 面接当日までに準備しておきたい5つのこと
  • 転職面接で絶対にやってはいけないこと
  • 面接で効果的な逆質問の仕方と質問例

 

本記事を読むことで、転職面接までにしておくべきことを全て把握することができます。しっかりとした事前準備を行えば、面接の突破率も飛躍的に上がるでしょう。

転職面接の当日までに準備しておきたい5つのこと

転職面接の流れとは?よくある質問と当日までに準備するべき5つのことの画像1

転職面接当日までに準備しておきたいことは下記の通りです。

  1. 面接当日の時間と場所を再確認する
  2. 面接当日に必要となる書類や持ち物のチェック
  3. 面接当日の服装チェック
  4. 基本的な転職面接の流れを理解しておく
  5. 転職面接でよくある質問を押さえておく

転職面接の合否は、事前の準備によって決まると言っても過言ではありません。

以下にて、当日までに準備しておきたいことをしっかりと確認しておきましょう。

 

1.転職面接当日の時間と場所を再確認する

まずは「面接当日の時間と場所」を再確認しておきましょう。

面接の時間と場所を確認したら、最寄り駅から会社までどれくらいの時間がかかるのかも確認しておきます。

面接当日は、遅くとも10分前には会場入りしておき、5分前には受付を済ませておきましょう。早すぎ・遅すぎは企業の迷惑になるため、5分前受付を心がけておくとよいです。

 

2.転職面接当日に必要となる書類や持ち物のチェック

面接当日に必要となる書類や持ち物のチェックも行っておきましょう。

転職面接では以下のものが必要となるケースが多いです。

  • メモ帳・ペン
  • クリアファイル
  • 履歴書・職務経歴書

当日に慌てて準備することがないよう、事前に用意しておくと安心です。

 

3.転職面接当日の服装チェック

面接当日の服装チェックも行っておきます。特に、長期にわたってスーツをしまいこんでいたという人は、「スーツにシワがないか」「穴が開いていないか」などのチェックは欠かせません。

加えて、革靴やバッグなどのチェックもしておきましょう。わざわざ新調する必要はありませんが、第一印象に大きく左右することは念頭に置いておきましょう

 

4.基本的な転職面接の流れを理解しておく

基本的な転職面接の流れを理解しておくことも大切です。基本的な流れを押さえておけば、あらかじめ対策もできるため、慌てずに対応することができます。

転職面接の基本的な流れは下記の通りです。

  1. 自己紹介をする
  2. 前職の退職理由を聞かれる
  3. 志望動機を聞かれる
  4. 勤務条件や仕事内容の確認
  5. 逆質問

基本的な転職面接流れは以上の通りとなっています。

 

5.転職面接でよくある質問を押さえておく

転職面接でよくある質問をあらかじめ押さえておくことで、スムーズに回答することができます。

自分が考えていることを正しく面接官に伝えるためにも、よくある質問を押さえ、回答を準備しておきましょう。

転職面接でよく聞かれる質問や、効果的な逆質問の仕方については次章で詳しく解説していきます。

 

転職面接でよくある5つの質問と回答例

転職面接の流れとは?よくある質問と当日までに準備するべき5つのことの画像2

以下では、転職面接でよくある5つの質問と回答例を紹介していきます。

まだ回答の準備ができていないという人はぜひ参考にしてみてください。

 

転職面接の質問1.自己紹介

面接官は自己紹介をしてもらうことにより、求職者の「コミュニケーションスキル」「これまでの経験」などを探っています。

自己紹介は面接官とのファーストコンタクトでもあるため、表情や口調には十分に注意してください。回答は、30~60秒程度にまとめるのが基本で、長すぎず、短すぎずを意識しましょう。

【回答例】

○○と申します。前職ではウォーターサーバーの営業をしていました。昨年の上半期に売上トップを獲得し社内表彰を受賞しました。今後は営業職のみならず、マネジメントスキルを身に付け、自分だけではなくチームとしての売り上げをトップに導けるような人材になりたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

転職面接の質問2.前職の退職理由は何ですか?

面接官は、前職の退職理由を聞くことで、「ストレス耐性」「職場に対する適応能力」などを見ています。

たとえば、「残業が多く、労働環境が自分に合わなかった」と回答すると、面接官は「うちの会社にも残業はあるけど大丈夫なのかな」という風に考えます。

つまり、ただ理由を伝えるのではなく、退職理由をポジティブに変換した上で、今後どのようにしていきたいのかを述べる必要があるのです。

【回答例】

私が退職した理由は、キャリアの幅を広げたいと思ったからです。前職は事務職でした。事務職では営業職のサポートに加え、契約に伴う事務処理などを担当していました。

仕事にはやりがいを感じていましたが、もっと自分のできる仕事の幅を増やしたいと思うようになり、転職することを決めた次第です。

御社の事務職は、営業職のサポートに加え、広報などの仕事もさせていただけると知り、志望いたしました。今後はスキルアップとキャリアアップを重ね、幅広く活躍できる人材になっていきたいと思っています。

 

転職面接の質問3.なぜ当社を志望したのですか?

面接官は志望理由を聞くことで、自社に対する理解度を図り、ミスマッチがないかどうかを見極めようとしています。

そのため、志望理由は、事前に行ったリサーチをもとに、「自分はこういうスキルで貢献していきたい」という伝え方が効果的です。

また、「うちではなく、当社の競合にあたる○○社でも良いのでは?」という想定質問もに備え、「御社だからこそ志望した」という明確な理由も用意しておきましょう。

【回答例】

私が御社を志望するのは、御社が行っている地方創生事業に深い関心を抱いたからです。私はもともと地方の出身であるため、都会で働きながらも、何か地方の役に立てることはないだろうかと考えていました。そんな時、御社が取り組んでいる事業を知り、前職の経験から得た営業力とマネジメント力をもって力になりたいと思いました。

現在は、事業と会社に対する理解を更に深めるため、中小企業診断士の資格取得も目指しています。私が希望する事業を任せていただけるよう、成果を上げつつどんどん成長していきたいです。

 

転職面接の質問4.今後どのようなキャリアプランをお考えですか?

面接官は、今後のキャリアプランを求職者に聞くことで、「自社で実現できるものであるかどうか」「志望度の強さ」などを見ています。

自分なりに良いキャリアプランだと思っていても、必ず良い印象につながるとは限りません。

たとえば、「営業経験を積み、将来は起業したいと考えています」という回答は一見素晴らしいのですが、「入社したからには定年まで働いてほしい」という理念を持った企業にはマイナス評価になります。

そのため、「自分のキャリアプランは、この会社で必ず達成できるものであるかどうか」という視点を持っておくことが重要です。

【回答例】

私はこの先エンジニアとしての経験を積んだ後、上流職のプロジェクトマネージャーになりたいと考えています。御社は、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといった上流職の人材を多く抱えているため、学べることが多いのではないかと判断しました。

今後はこれまでの経験を活かしつつ、スキルをどんどん身につけていきたいと考えています。御社を代表するような人材になれるよう、尽力していきます。

 

転職面接の質問5.希望の年収はありますか?

面接官は希望年収を聞くことで、「求職者の人物像」「お互いの希望にミスマッチがないか」といった点を見ています。たとえ優秀な人材であっても、企業が想定している年収よりも上の金額を希望をしてしまうと、不採用につながりやすくなるでしょう。

逆に低すぎる場合は、面接官に「自分のスキルや経験に自信がないのかな」という懸念を与えます。

希望年収について回答する際は、職種やポジションの相場を事前に調べておき、志望する会社にあった年収を希望することが大切です。

「職種の相場観がはっきりと分からない」という人は、以下のような回答をおすすめします。

【回答例】

希望年収については御社の規定に従うつもりでございますが、前職での年収と同等以上を希望させていただけますと幸いです。

 

転職面接の正しい逆質問の仕方とマナー【回答例あり】

転職面接の流れとは?よくある質問と当日までに準備するべき5つのことの画像3

面接に際して知っておきたい逆質問の仕方とマナーは下記の通りです。

  1. 事前のリサーチで分かることを質問しない
  2. 仕事内容そっちのけで待遇について聞くのはNG
  3. 面接官の立場になって質問する

以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

 

転職面接の逆質問1.事前のリサーチで分かることを質問しない

逆質問をする際、事前のリサーチで分かることを質問するのはNGです。

たとえば、

【NG質問】

  • どのような事業に取り組んでいますか?
  • 今一押しの商品やサービスはありますか?

などといった質問は、会社のパンフレットやホームページに記載されていることが多いため、事前にチェックしておいた方がよいです。

良い例としては、「御社が販売しているシステムを拝見しました。A社が販売しているシステムと比べ、ツールの豊富さが売りだと思うのですが、他に差別化している点などはあるのでしょうか?」といった質問をすることで、企業に対して志望度の高さをアピールすることができます。

 

転職面接の逆質問2.仕事内容そっちのけで待遇について聞くのはNG

仕事内容そっちのけで待遇や給与について聞くのもNGです。

もちろん待遇は気になって当然なのですが、面接の場でそれを言ってしまうと、面接官は「仕事内容よりも給与の方が重要だということは、他に給与の高い企業があればそっちに行くのではないだろうか」という風に考えます。

ですから、給与や待遇について聞く際は、志望する企業の仕事内容や事業内容を質問した上で聞くようにしましょう。

 

転職面接の逆質問3.面接官にやる気をアピールできる逆質問の例

逆質問の仕方によっては、やる気をアピールしつつ、職場環境や待遇など、聞きづらいことを聞き出すこともできます。以下の逆質問を参考にしてみてください。

1日でも早く一人で営業活動ができるようになりたいと思っているのですが、入社後はどのような流れで業務に関わっていくのでしょうか?

御社で活躍するにあたり、覚悟しておくべきことはありますか?

将来的にはエリアマネージャーになりたいと思っているのですが、私と同年齢くらいの人はどのポジションにいるのでしょうか?

入社後は可能な限り早めに活躍したいと思っています。そのために今からやっておくべきことはありますか?

これらの質問をすることで、あなたのやる気をアピールしつつ「労働環境」「社風」などを詳しく知ることができます。

 

転職面接は事前の準備が大きなカギ

転職面接は、事前の準備で合否が決まると言っても過言ではありません。

事前に準備を行っておけば心に余裕が生まれ、表情や仕草にも余裕が生まれます。

転職期間が長引いてしまうと資金と時間を無駄にすることにもなるため、1つひとつの面接を大切していきましょう。事前準備をしっかり行っておけば、選考の突破率も飛躍的に上がるはずです。

Back Office Magazine
ライター山田
記事の作成・監修者 山田
専業ライター

キャリアアドバイザー、マーケターなどの仕事経験を経て、現在はライター兼メディアコンサルとして活動中。都会に翻弄されっぱなしのかっぺですが、この実態のない大都会を、いつか見返してやろうと奮闘しています。https://twitter.com/0304_yamaktm

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